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世界一周旅行(過去編)・第五章・9~11日目(オックスフォード~ロンドン~東京) [世界一周旅行]

昨年の夏の世界一周旅行(欧州編)、最後は英国留学中(当時)の友人、しょちょうを訪ねました。

2005年8月12日(金)

昨日、ブルガリアからロンドンには着いたものの、ヒースロー空港でのBA職員のストライキの影響で着陸後、数時間も機内で足止めを食った上に預けた荷物も出てこず、機内持ち込みの手荷物だけを持って深夜、オックスフォードのしょちょう宅にどうにかたどり着いた。


しょちょう宅の外観と内部。

一夜明けて、まずはBAのウェブサイトをチェック。ロストバゲージをオンラインで検索することができるため、昨晩、ヒースローのBAの荷物カウンターで登録された番号を入力してみる。

「お問い合わせの番号では荷物の位置を特定することができませんでした」

…なんだこりゃ。昨日、BAの職員は少なくとも数千個の荷物がロストした状態にあると言っていたから、データを登録することもほとんどできていないのだろう。ダメ元で、1日以内に見つかった場合はオックスフォードまで配達して欲しいと申し込んだのだが、どうやら帰国後、日本で受け取ることになりそうだ。

そもそも、荷物を乗客に返すことはおろか、昨日の午後からBAはヒースロー発のほぼ全便が欠航してしまっている。昨日の到着便も、ヒースローではなく他の空港に着陸を余儀なくされているようで、同じロンドンのガトウィック空港などはまだいいほうで、東京発の便はパリ着となり、さらにはフランクフルトに着陸した便もあったようだ。そう思うと、予定通りヒースローに到着できただけでもよしとすべきか。

…ん?BAは全便欠航???

明日、日本に帰る便もBAなんですけど…

今度はBAのウェブサイトで、荷物の行方ではなく、明日、飛行機が飛ぶか2時間おきくらいにチェックする羽目になった。


ちょっと外出。オックスフォードのカレッジ群を眺めながら歩く。

夜、しょちょうの留学生仲間の日本人の誕生日パーティーに呼ばれ、世界各国の学生といろいろ話をしたりして極めて知的なひとときを過ごすも、明日のフライトのことが気になって仕方がない。ちゃんと飛んでくれるのだろうか…

8月13日(土)

朝起きて、ここに来てから何回見たかわからないBAのウェブサイトをチェック。ストはまだ続いているが、長距離便を中心に一部運航を再開しているようだ。無事、東京行きもそのリストに入っていた。よかった、これで予定通り帰国できる。


(左)ヒースロー空港でチェックイン。BAの東京行きは欧州内乗り継ぎの便を考慮して、長距離便用のターミナル4ではなく短距離便の多いターミナル1発着だ。そして係員に、
『あら、東京までなのに預ける荷物はないの?』
「あなたの会社に失くされたんですけど…」
『…』
(右)ラウンジにて。普段、BAのラウンジでは食事は出されないが、機内食が提供できないための措置として、軽食が置かれていた。しかし、イギリスらしく、半端じゃない不味さで、ほとんど手をつけることができず、腹の足しにはならなかった。


午後3時過ぎ、BA7便、東京行きの搭乗。
機内食会社のストのため、その代わりに搭乗口で食料の袋が配られた。

中身はポテトチップスにドライフルーツ、チョコレートバーにフルーツケーキ。まるで遠足のおやつである。通常、東京までは2回の機内食なので、これが2袋。ファーストクラスでもビジネスクラスでも同じもの。ファーストだからといって4袋くらいもらえるわけではない。

機内食が出ないため、今回はフライトのキャンセルや変更は無料で受け付けているというが、おそらくビジネスやファーストに乗る人ほど忙しいので、食事が出ないからといって予定を変更するわけにはいかないだろう。エコノミーならまだ諦めもつくが、この場合はけっこう悲惨かも。

試しに、食事を配っているBAの職員に「さすがにこんなの2つは食べる気しないから、他のものはないの?」と尋ねたら、

『じゃあ、ひとつ、クリスプス(英国でのポテトチップスの呼び名)の味が違うのに交換してあげる』

…イギリスらしいシニカルなジョークだ。こんなの、二袋どころか、一つでも要らないよ。

翌日、12時間のフライトを経て、空腹の状態で成田に到着。トラブルはあったが、一応は予定通りに帰国できた。預ける荷物もなかったので、ファーストクラスの乗客よりも早く空港の外に出られたが、まったく自慢にもならない。それよりすぐに荷物返してくれBA。空港からの帰り道、食べたラーメンが涙が出るほどおいしく感じたのを今でも覚えている。


さて、帰国したのはいいが、数日前にブルガリアのソフィアで預けた荷物がいまだに手元に戻っていない。洗濯していない下着などもそのまま荷物の中だ。そして、どうせロンドンで受け取るからと、日本の携帯電話も中に入れてしまったのが最大のミスだった。これでは満足に連絡すら取れない。

多少は状況は好転しているだろうと、荷物探索のサイトを再度チェックしてみる。

「お問い合わせの番号では荷物の位置を特定することができませんでした」

…変わっとらんやんけ。

通常、ロストバゲージに遭っても、せいぜい数日で戻ってくるものだが、今回ばかりは勝手が違うようだ。毎日チェックしても同じメッセージが出るばかり。荷物を失くされてから約10日が過ぎ、さすがにしびれを切らしてBAの日本支社に電話し、事情を説明した。ロンドンのBA本社に直接連絡しても、イギリス人のすることだから、せいぜいたらい回しにされるか、忘れ去られるのがオチだ。日本人担当者を通じて本社に確認してもらったほうが確実だ。

しかし、それからも進展はなし。2週間以上が過ぎ、ついに9月に入ってしまった。さすがに我慢の限界だ。BAに何度も連絡し、すぐに荷物を見つけ出して送るよう強く催促。

すると数日してから連絡があり、スト当日の登録ミスで、登録上の番号と実際の荷物の番号が一致していなかったために見つけ出せず、今までヒースロー空港に放置されていたとのこと。

…イギリスらしいお粗末さというか何と言うか、もう呆れて言葉も出なかった。実際に荷物を探索せず、オンライン上の登録情報だけを頼りにしていたら、おそらく数ヶ月間の放置の後、送付先不明の荷物として廃棄処分されていただろう。

それからさらに数日経って、自宅の留守番電話にメッセージが。

「こちら成田空港のBAです。荷物がロンドンから届きましたのでお送りします。今回はご迷惑をおかけしました」、ガチャ。

これがBAとの最後の会話である。謝罪の意思、ほとんどなしといった感じ。当然、補償など望むべくもない。こうして荷物が手元に戻ったのはブルガリアでBAに搭乗してから一ヶ月近くが経っていた。もちろん、中に入っている下着も一ヶ月洗濯しないままである。

もともとイギリスの社会システム自体をほとんど信用していなかったが、今回の一件ですっかりBAに対しても不信感を抱くようになってしまった。結局、このストは約一週間も続き、通常通り機内食の提供ができるようになるまではさらに数週間を要したらしい。


ところで、航空業界でもっとも権威があるとされるSkytrax社のエアラインランキング、シンガポール航空やキャセイパシフィック航空、エミレーツ航空など並居る強敵を抑えて2006年の"Airline of the Year"にはなんとこのBAが輝いた。個人的には全くもって納得できないぞ、アクシデントとはいえ、失くした荷物を一ヶ月も放置しておいて!

(世界一周旅行(過去編)・完)


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コメント 5

Doctor-D

ブルガリア旅行も最後は大変でしたね。
私もBAには気をつけさせて頂きます(^^;
ヒースローのコンコルドは私も見たことがあります。
by Doctor-D (2006-10-05 12:56) 

ちくりん

Doctor-Dさん
気をつけるべきなのはBAだけでなく、イギリスのサービス業全体にあてはまるのかもしれません。同じ先進国だと思ってかかると痛い目に遭ったりすることもしばしばありますので。

あのコンコルドはどこか博物館などに展示するまでの一時的な措置として置いてあるのでしょうか。なんだか、放置してあるように見えて仕方がないのですが…
by ちくりん (2006-10-06 00:50) 

キー

おひさしぶりです、石川出張からようやく帰って来れました。
BA、ひどいものですね。一ヶ月も荷物が届かないなんて。
ロストバゲージの経験は無いですが、旅慣れたちくりんさんとは言え、たまらんでしょうなあ。

イギリス要注意ですね。がってんです。料理まずそうですね。
by キー (2006-10-06 17:12) 

しょちょう

ただいまタイの田舎です。ブラザーもここにいます。
うーん、懐かしい風景の数々、そしていつもながら香ばしいイギリスの顧客サービス。戻りたいかも。
by しょちょう (2006-10-07 14:13) 

ちくりん

キーさん
イギリスやばいっすよ、かなり。とても先進国とは思えません。それにアングロサクソンは味覚が完全に崩壊してます。

しょちょう
イギリスにいる時は腹が立つことでも、しばらく離れていると妙に懐かしく感じちゃうんだよねー。しょちょうはインドと同じく、きっとイギリスにも招かれているのでしょう。
by ちくりん (2006-10-12 01:19) 

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